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自律神経失調症の治療

生活習慣を改めて、自律神経のバランスを整えよう!-自律神経について解説する【自律神経ナビ】自律神経について考えるサイトです。

 

私たち人間の体は、体内時計という一定の生体リズムに従って動いています。これが早食い、無理なダイエット、徹夜などで毎日の生活習慣が乱れると、自律神経もバランスを乱してしまいます。

乱れた生体リズムを取り戻すには次の三つのことを心がけてください。

①充分に睡眠時間をとる

②食事の時間を一定にする

③適度な休養をとり、気分転換をする

気をつけていただきたいのは、厳密に守らなければいけないというわけではありません。あまりこだわりすぎず、適度に行なってください。「12時までには寝る」「6時に起きる」「朝食を必ず食べる」などからはじめると良いでしょう。


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*体内時計

からだの生理機能は24時間周期で働いていて、朝から上昇し、昼にピークに達し、夜にむけて下がります。

 

深呼吸のススメ-自律神経について解説する【自律神経ナビ】自律神経について考えるサイトです。

 

あなたは普段、深呼吸をしていますか?たいていの方は「NO」と答えるでしょう。慌ただしい日常生活の中で呼吸は浅くなりがちです。特に吸うより吐く息の方が浅くなりやすく、ため息以外で長く深く吐くことは少なくありませんか?

呼吸は、自律神経が調節している機能の中で唯一意識的に調節ができます。吐く息を意識的に行うことで副交感神経を働きやすくすることができます。

では早速、深呼吸を行ってみましょう。深呼吸はお腹を使った腹式呼吸で行います。

まず、お腹に両手を当てます。

次に、ロウソクの炎を消すように、または蚕が口から糸を吐き出すように細く長く息を吐きます。この時、できるだけゆっくり長く吐くようにします。はじめは苦しいかもしれませんが、続けるうちにゆっくり長く吐けるようになります。

お腹が凹むのを手のひらで感じながら、お腹の中の空気を吐ききるまで吐きます。

もう吐き出せないところまで吐いたら、鼻から息を吸います。吐ききって苦しくなっているので、吸おうとしなくても自然に吸えるはずです。

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以上の動作を何度か繰り返します。繰り返すうちに自然とリラックスができて、副交感神経が働きやすくなるでしょう。深呼吸をするときは吐く息を意識して行うことがポイントです。

緊張して眠れないときや、ザワザワと心が不安になったときなどに是非試してみてください。きっと心が落ち着きますよ。 

 

自律神経失調症と食事-自律神経について解説する【自律神経ナビ】自律神経について考えるサイトです。

 

自律神経の働きを整えるためには、バランスのよい食事を摂ることが大切です。栄養素をバランスよく摂取することは、身体の機能を働きやすくさせます。

食事のリズム-自律神経について解説する【自律神経ナビ】自律神経について考えるサイトです。

食生活を整えるには、1日3度の食事をキチンと摂ることが大切です。そのためには朝食を抜かないことです。朝食を食べると体温が上がり始め、身体は活動のスイッチが入ります。朝食を食べないと体温はなかなか上がらず、脳の温度も下がったままで眠気や欠伸が出たりします。つまり、朝食を食べることで朝から元気に一日をスタートさせることができるのです。

また、脳の栄養源であるブドウ糖を補給する目的もあります。朝食を食べないと脳はエネルギーが足りず、集中力がなくなったり、イライラしたりします。

食事のバランス-自律神経について解説する【自律神経ナビ】自律神経について考えるサイトです。

バランスのとれた食事を摂るには、①好き嫌いなく、②種類を多く、③過不足無く、食べるようにするといいでしょう。一般に1日30品目食べるのが理想と言われていますが、あまり神経質になる必要はありません。食事の献立を主食、主菜、副菜、汁物の4構成にして組み立てると、様々な食品をとりやすくし、適正な栄養素摂取量を確保しやすくします。

楽しく食事する-自律神経について解説する【自律神経ナビ】自律神経について考えるサイトです。

自律神経について解説する【自律神経ナビ】自律神経について考えるサイトです。食事を楽しく食べることは心を満たし、身体をリラックスさせ、消化吸収に良いだけでなく、生活の質も向上させます。家族揃って食事をとったり、テーブルクロスや盛り付けにこだわる等の工夫で、楽しく食事をするように心がけると良いでしょう。

 

自律神経失調症と摂取するとよい栄養素-自律神経について解説する【自律神経ナビ】自律神経について考えるサイトです。

 

自律神経のバランスが乱れると、過剰に消費する栄養素が出てきます。必要な栄養素が不足しないように、以下の食品を積極的にとるとよいでしょう。

タンパク質...ストレスを受けると、身体のタンパク質を使ってブドウ糖を作って細胞にエネルギーを供給しようとします。すると、体内のたんぱく質は不足してしまいます。タンパク質は、脳の神経細胞が情報をやり取りするのにも使われるので、自律神経系にとって非常に重要です。肉、魚、大豆、など。

ビタミンB群...生体の代謝系に重要な働きを有するビタミンです。生体がストレス状態にあるときは、代謝が著しく亢進し、ビタミンB群の消耗は著しく、不足しがちになります。レバー、豚肉、カキ、あさり、など。

ビタミンE...ストレスは体内の活性酸素を増やし、身体を酸化させます。ビタミンEは酸化を防いで、老化を抑制しますので、神経細胞の機能を向上させることができます。アーモンド、にんじん、かぼちゃ、など。

カルシウム...筋肉や毛細血管の伸び縮みに関係したり、神経の伝達などに関係しています。不足すると自律神経失調症のような症状がでてきます。脳や神経の興奮を鎮め、精神を安定させます。不眠にも有効。牛乳、チーズ、くるみ、小魚、豆類、など。

マグネシウム...マグネシウムはビタミンB群の働きを助ける役割をします。そのため、不足すると神経系の正常な働きを損なうおそれがあります。神経系の働きが損なわれることによって、抑うつ・不眠・だるさ・しびれ・冷え・胃腸障害など自律神経失調症のような症状がでてくるおそれがあります。 ごま、ピーナッツ、玄米、納豆、カキなど。

鉄分...鉄分が不足すると貧血になります。レバー、ほうれん草、ひじきなど。

レシチン...レシチンは、副交感神経の情報伝達につかわれるアセチルコリンと言う神経伝達物質の原料になります。不足すると交感神経が優位な状態になってしまうので、身体がいつも緊張状態になってしまい、自律神経失調症になりやすくなります。 卵黄に多く含まれます。

ビタミンC...ビタミンCは副腎皮質に多量に存在し、ストレスに対抗する副腎皮質ホルモンの生成に関わります。緑黄色野菜、レモン、キウイフルーツ、イチゴ、柿など。

亜鉛...脳の神経伝達物質の原料になります。不足すると精神的に不安定になったりします。カキ、肉類、卵、木の実類、など。

ビタミンA...副腎ホルモンの原料になります。にんじん、レバー、など。

 

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自律神経失調症の薬-自律神経について解説する【自律神経ナビ】自律神経について考えるサイトです。

 

抗不安薬(弱力精神安定剤)...感情や本能的欲求をつかさどる大脳辺縁系の一部に作用します。不安を和らげ、筋肉の緊張を緩め、リラックスさせる効果があります。眠気、ふらつき、脱力感などの副作用が現れることがあります。

自律神経調整薬 ...体質的に自律神経が乱れやすい人、症状が軽い場合に用いられます。自律神経の中枢である視床下部に働きかけ、自律神経のバランスを調整します。穏やかな効き方で、眠気などの副作用があります。

自律神経末梢作用薬

βブロッカー ...循環器の症状が現れるときに用いられる。動悸、不整脈、不安、緊張などの改善。交感神経の興奮を鎮める。ベータ・アドレナリン遮断薬。喘息、低血圧の人は使用不可。インデラル、塩酸プロプラノール。

副交感神経遮断薬 ...腹痛や下痢、吐き気頻尿などの症状に用いられる。痙攣性の胃痛などの胃腸症状の緩和、改善。眠気を誘うため、服用後の車の運転は避ける。ブスコパン、臭化ブチルスコポラミン。

交感神経興奮薬 ...低血圧や立ちくらみがある場合に効果がある。めまい、立ちくらみなどの起立性低血圧症状の緩和、改善。高血圧、甲状腺機能亢進症、前立腺肥大の人は使用不可。リズミック、メチル硫酸アメジニウム。

抗うつ薬...三環系
四環系
他の構造式
SSRI
SNRI
自律神経について解説する【自律神経ナビ】自律神経について考えるサイトです。その他
睡眠誘導薬
ビタミン剤
ホルモン剤
漢方薬

自律神経失調症と感情表現-自律神経について解説する【自律神経ナビ】自律神経について考えるサイトです。

 

身体への刺激に対して大脳で感情が起きると、視床下部を通じて身体の各器官に
反応が起こります。悲しければ涙が出るし、嬉しければ笑みがこぼれます。

ところが、この感情の表現を無理に抑えつけると脳と身体の間に食い違いが起こ
り、自律神経のバランスが乱れます。

感情が生まれ、それを表現するのは人間として当たり前のことで、生理現象です。喜怒哀楽といった感情は素直に表現するようにしましょう。といっても、無理にオーバーに表わす必要はありません。感じたまま、自然に表現すればいいのです。

言いたいことを言えずに溜め込むのも身体にストレスを与えます。直接言えないような場合はメールや手紙にして伝えても良いでしょう。

自分の心に素直になってみましょう。 

 

自律神経失調症と低体温-自律神経について解説する【自律神経ナビ】自律神経について考えるサイトです。

 

低体温は様々な身体の不調を招きます。

低体温とは血行が悪くなり、肩こり、めまい、頭痛、だるさ、婦人科系の疾患などの原因になります。また、代謝が悪くなる、免疫力が下がることもわかっています。

自律神経について解説する【自律神経ナビ】自律神経について考えるサイトです。低体温の原因のひとつに自律神経のバランスの乱れがあります。自律神経には体温を調節する働きがありますが、自律神経がバランスを乱してしまっているとこの体温調節がうまくいかなくなってしまうのです。

体温が1℃下がると代謝機能が12%低下すると言われています。内臓、特に肝臓、腎臓、腸の機能が低下します。

また、免疫細胞が活発に働けなくなり、免疫力は低下します。風邪やアレルギー性の疾患を引き起こし、がんへの抵抗力も弱くなります。

では、低体温を改善するにはどうしたらよいでしょうか。色々な身体を温める方法がありますが、ここでは入浴を紹介します。

40℃くらいのお湯に10分間つかると体温は2℃上昇するといわれています。リラックス効果を高めれば、交感神経と副交感神経のバランスを切り換える効果も期待できます。夜はシャワーだけで済ませる方が増えていますが、ゆっくりと湯船につかるようにします。10~20分つかることで、日中に優位だった交感神経から、夜に働くべき副交感神経に切り換えることができます。入浴に際して気をつけなければならないのがお湯の温度です。高い温度のお湯は、身体を興奮させ交感神経を優位にします。これから活動する朝は高め、休む準備に入る夜はぬるめの温度にしましょう。

胸から下までつかる半身浴も心臓に負担がかからず、おすすめです。手や足をあたためる手浴や足浴も血行を促進して良いでしょう。お湯に塩や生姜を入れると一層温まり、血行がよくなります。

 

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自律神経失調症と運動-自律神経について解説する【自律神経ナビ】自律神経について考えるサイトです。

 

自律神経のバランスが乱れると、疲れや痛みなどの身体の感覚を失う「失体感症」に陥ることがあります。運動は失体感症の患者さんが身体の感覚を感じとる訓練になります。

適度な運動はストレスを解消し、新陳代謝を高め健康を増進します。身体を動かすことで筋力と基礎体力が上昇し、血行がよくなり内臓の働きも促進されます。汗を流すことは気分転換にもなり、心地よい疲労は食欲を増進させ、熟睡にもつながります。

自律神経について解説する【自律神経ナビ】自律神経について考えるサイトです。運動といっても急に激しいスポーツを始めるのではなく、心地よく運動するようにします。手軽に始められるウォーキングをはじめ、ジョギング、水泳、サイクリング、縄跳び、ゴルフ、ヨガ、太極拳、ラジオ体操など自分にあったものを選びましょう。どの運動も無理せず、自分のペースで行ってください。週に2~3回の運動が健康によいとされていますが、少なくても週1回でも定期的に楽しんで続けることが大切です。運動前後にはウォーミングアップとクールダウンを行い、水分をしっかり補給しましょう。

 

 

 

 

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精神科医や臨床心理士などの専門家が心理的な働きかけを行うことによって治療する方法です。「精神分析療法」「認知行動療法」「森田療法」などがあります。

認知行動療法-自律神経について解説する【自律神経ナビ】自律神経について考えるサイトです。

認知行動療法とは、不適切な行動の修正をする行動療法と、認知の歪みを修正する認知療法を組み合わせ、行動の変化と認知の変容を行う治療法です。

認知とはある事実に対しての考え方や受け止め方をいいます。私たちの心はストレスが強くなると柔軟性が失われて、考えの幅が狭くなります。すると認知が歪み、悲観的、否定的になり、不安に陥ります。悲観・否定的になると自分を責め、それがまた悲観的にさせ、また自分を責めるという悪循環を生みます。

このような認知の歪みを修正し、治療するのが認知療法です。

精神分析療法-自律神経について解説する【自律神経ナビ】自律神経について考えるサイトです。

精神分析療法とは、心理学者フロイトの精神分析理論に基づいて行われ、無意識下での葛藤や心の傷を意識化することで治療します。患者は心に浮かんだことを治療者(医師または心理臨床家など)に話し、治療者はそれを解釈して患者にフィードバックします。心の傷、特に幼児期に経験したトラウマに原因があるとし、連想から心の奥底の真の原因を探り出します。寝椅子に腰をかけて心に浮かんだものを次々と述べていく自由連想法がよく使われます。

一般心理療法-自律神経について解説する【自律神経ナビ】自律神経について考えるサイトです。

一般心理療法は、医師と話し合うことで患者の不安や葛藤などを明らかにし、患者自身に気づかせるのが目的です。身体の症状や悩み、不安などを話すことで気持ちが落ち着き、原因が見えてきます。

一般心理療法は3つのステップで行われます。最初に医師は患者の話に耳を傾け、悩みや不安を受け入れ、受容します。次に、患者の辛い気持ちや悩みを支持し、患者を支えます。そして、よくなる希望を持たせ、勇気づけることで回復への手助けをします。

医師と会話をするだけなので治療と気づかないことも多いようですが、医師を信頼し安心して話すことが大切です。

森田療法-自律神経について解説する【自律神経ナビ】自律神経について考えるサイトです。

森田療法とは、1920年代に精神科医である森田正馬氏によって確立された心理療法です。神経症型の自律神経失調症に効果があり、あるがままの自分を受け入れることで治療します。症状にばかりとらわれ過ぎず、病気で辛い自分も苦痛も不安もそのまま受け入れるようにします。そうすることによって、精神的ストレスや悩みによる症状悪化という悪循環を断ち切り、症状の改善を図ります。

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● 鍼灸治療とは

鍼治療とは、からだの経穴(ツボ)や筋肉などに鍼やお灸で刺激を与えることにより、自己治癒力を高め、からだの不調を治し整える治療法です。筋肉を緩める、血流を良くする、内臓の機能を調整する、鎮痛効果などがあります。

適応症は自律神経失調症をはじめ、各種神経痛・頭痛・片頭痛・リウマチ・頚腕症候群・五十肩・腰痛、関節痛・婦人科疾患・冷え性・消化器疾患などがあります。また、各種の感染症や悪性腫瘍・外科手術を要するものなどには適応しません。

施術は国家資格をもつ鍼灸師(鍼師・灸師)が行います。

● 自律神経失調症の鍼灸治療

自律神経失調症では交感神経が過緊張状態になることで、血管が収縮し筋肉が緊張します。また、副交感神経が働きづらくなることで内臓の働きも悪くなります。鍼灸治療では血液の循環を改善し、筋肉を緩め、内臓の働きを整えます。

さらに、緊張した背中の筋肉は背骨(脊柱)を引っ張り、歪ませます。自律神経は背骨を構成する椎骨の脇から出て、全身に分布します。よって、背骨が歪んでしまうと、自律神経の伝達がスムーズにいかなくなってしまいます。鍼灸治療では背中の筋肉の緊張を緩め、背骨の歪みを整えやすくします。鍼灸で筋肉を緩め、整体やカイロプラクティックなどで背骨の矯正を併せて行うと尚効果的です。

からだの状態や症状に合わせて治療は異なります。例えば、耳鳴りであれば耳に関係したツボを用いるし、動悸であれば心臓に関係したツボを用います。鍼灸治療は症状に対して治療を行う「対症療法」が可能なので、原因がわからない病にも対応できるという利点があります。

全身をリラックスさせ副交感神経を働きやすくすることで自律神経のバランスを整え、さらに各症状に対してのアプローチを加えていきます。

 

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音楽療法とは意図的に音楽を用いて身体に働きかけ、心身の機能回復や調節を行う療法です。

音楽療法には、音楽を聞くことによる受動的音楽療法と、演奏による能動的音楽療法の大きく2つに分けられます。自律神経失調症の治療では受動的音楽療法が用いられます。

音楽の自律神経失調症に有効な作用は

①α波が出て心が落ち着く

②免疫力や代謝が活性する

③副交感神経が働きやすくなる

です。つまり、心地よい音楽を聞くことによって身体がリラックスし、副交感神経が働きやすくなるのです。副交感神経が働くことで、呼吸が深くなり、血行がよくなって皮膚温が上がり、免疫力や代謝もよくなります。

一般的に、小川のせせらぎや鳥の声といった自然の音を集めたヒーリングミュージックや静かなクラシック音楽が用いられます。最近では、モーツァルトの曲が副交感神経を働かせやすいと人気があります。また、音楽は好みが分かれやすいため、患者さんの選曲で行なわれることもあります。

音楽療法は単体で行なわれるだけでなく、自律訓練法や鍼灸、マッサージなどの他の療法と組み合わせられることも多いようです。

 

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アロマテラピーとは、植物から採れる天然の精油(エッセンシャルオイル)を用いて心身の調子を整える芳香療法です。

精油の芳香成分を体に取り入れるには主に3つの方法があります。

①鼻から大脳へ

精油の香りを嗅ぐと、香りの分子が鼻の奥の嗅上皮という粘膜につきます。すると、嗅細胞で電気信号に変換され嗅神経を介して大脳辺縁系へ伝わります。そして記憶を司る海馬や視床下部の脳下垂体へと伝わります。脳下垂体は自律神経系や内分泌系、免疫系の中枢ですので、香りは自律神経などの働きに直接作用することができます。

②呼吸器から吸入する

鼻や口から吸い込まれた香りの成分は、肺の肺胞で血液中に入り込みます。すると、血液によって身体を巡った成分が色々な働きをします。たんを切ったり、咳を鎮める効果などがあります。

③皮膚から

キャリアオイルなどで薄めた製油を皮膚に塗ります。皮膚から浸透した成分は真皮の下の末梢血管に入り込み、血液・リンパ液にのって全身を巡ります。

精油によって様々な効果があります。

●心身への作用

鎮静、鎮痛、食欲増進、消化促進、ホルモンバランスの調整、免疫俯活、利尿、など

●皮膚への作用

収れん、保湿、など

●細菌などに対する作用

殺菌、抗菌、殺虫、虫除け、など

自律神経失調症の方にオススメなのはリラックス効果の高いラベンダーです。ティートリーは、不安、鬱を和らげる効果があり、ラベンダーと合わせて使うと効果的です。他にも、カモミール、ローズマリー、オレンジ、ゼラニウム、ネロリ、イランイラン、クラリセージ、ローズウッド、サンダルウッドなどが自律神経失調症に効果があります。これらの精油をアロマポットで炊いたり、ハンカチにたらすなどして日常の生活に取り入れると効果的です。

illust_11.gifまた、精油をお風呂にたらしたり、希酌してアロママッサージをしてもよいでしょう。ただし、精油が肌に合わないこともあるので注意が必要です。最近はロウソクに香りをつけたアロマキャンドルが人気です。ロウソクのほのかな灯りはリラックス効果も高いので、アロマテラピーと合わせると一層効果があります。

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