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自律神経失調症の検査

自律神経失調症はひとによって症状が様々で、失調症の概念自体も曖昧なために診断が難しい病気です。よって、色々な角度から検査を行い、総合的に判断します。

検査で以下の3つに該当する場合、自律神経失調症と診断されます。

① 全身倦怠感、めまい、頭痛などの不定愁訴がある

② 器質的疾患(病変等)や精神障害がない

③ 自律神経機能検査で異常が認められる

検査の内容や順番などは症状や医療機関によって異なりますが、主に

面接除外診断自律神経機能検査心理テスト

このように行われます。

 

面接では自覚症状やライフスタイル、性格の傾向などを医師と話していきます。初診時には簡単な質問表に記入をする病院が多いようです。

 

除外診断では、症状がほかの病気によるものではないことを検査して確認します。症状に応じて脳波や心電図の検査、超音波検査、レントゲンやCTスキャン・MRIの撮影、尿検査、血液検査、内分泌検査などを行い、器質的疾患の有無を調べます。また、うつ病や神経症などの精神障害を調べる検査もあります。

 

自律神経機能検査では自律神経そのものの働きを調べます。ひとつの検査だけでは診断が難しいため、複数の検査を組み合わせて行うのが一般的です。

シュロング起立試験

横に寝た状態と立った状態で血圧を測り、その変動を調べます。大きく変動がないのが正常です。立ち上がったときに大きく血圧が下がるのは自律神経機能に異常があり、めまいや立ちくらみなどの起立性低血圧を起こしやすい状態です。また、立ち上がったときに最高血圧は下がるのに最低血圧が上がるのは、血液が手足の末端から心臓に戻る働き(静脈還流)が不十分と考えられます。疲れやすい、脱力感、だるい、などの症状を起こしやすい状態です。

立位心電図

横に寝た状態と立った状態で心電図をとり、波形の変化をみます。健康な人は波形に大きな変化はみられません。自律神経の働きが不安定で心臓や血管を調整する力が弱いと、立ち上がったときの波形が乱れます。

マイクロバイブレーション(MV)

体の表面に起こる微細な振動「マイクロバイブレーション」の振動数を測定・分析して、自律神経機能の状態を検査します。室温20~25℃に保った場所で、横になって安静にします。聞き手と反対の手の親指に自然に起こる振動を5分以上測定し、脳波形や心電図と連動させて周波数を求め、コンピューターで分析します。周波数の帯域によって、交感神経と副交感神経の緊張の度合いなどを調べます。

心拍変動検査

心電図の一拍ごとの感覚をコンピューターで解析して、交感神経と副交感神経とのバランスを検査します。ベッドに仰向けに寝た状態で3分間安静にした後、3分間心電図をとります。基本的には心電図検査とほぼ同じです。脈拍は、緊張すると速くなり、リラックスすると遅くなります。一拍ごとに脈拍を検査して、自律神経がどのようにはたらいているかを、継時的にチェックします。

皮膚紋画症の検査

腕の内側などを先端の尖ったものでこすって、皮膚の反応をみます。自律神経の働きが正常な人は白い筋がつき、5~10分で消えます。自律神経が乱れている人は、こすった部分が赤くなったり(赤色皮膚紋画症)、みみずばれのように腫れ上がって(浮腫皮膚紋画症)なかなか消えません。また、痒みを伴うこともあります。

鳥肌反応検査

首筋、うなじ、わきの下などに、機械的または寒冷刺激を与えて、皮膚の反応(鳥肌)を見る検査です。反応が過敏な場合は、不安のために交感神経が緊張して立毛筋が収縮し、鳥肌が立ちます。この反応の強弱で自律神経の状態をチェックします。

指尖容積脈派

人差し指と中指の腹の部分に現れる、微細な脈「指尖容積脈派」を調べます。不安や緊張で交感神経が緊張していると、通常よりも脈の変化が少なくなります。

皮膚電気活動

人間の体がもつ「電気を通す性質」を利用した検査です。手のひらや指の2点と電池をつないで、電気の流れの変化を調べます。不安や緊張で交感神経が緊張していると、変化が早くなります。

 

心理テストでは質問紙などを用いて、症状の背後にある心理的な要因を探っていきます。患者さん自身も気づかなかった身体的・精神的症状や性格などを客観的に把握し、適切な治療を行うための資料とします。

≪神経症傾向≫

CMI(コーネル・メディカル・インデックス)

TMI(東邦大学医学目録)

≪ストレス耐性≫

SCL(ストレス・チェックリスト)

STCL(ストレス耐性チェックリスト)

≪性格的特性≫自律神経について解説する【自律神経ナビ】自律神経について考えるサイトです。

Y-G性格検査(矢田部・ギルフォード性格検査)

MAS(顕在性不安尺度)

MMPI(ミネソタ多面的性格検査)

 

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