自律神経失調症とホルモン

    ■女性と自律神経失調症

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  • 自律神経失調症は年齢、性別を問わず誰にでも起こり得る病気ですが、男性と比べて女性に発症しやすい傾向があります。また、10歳代から20歳代の若い世代と更年期の世代によく見られます。
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  • 女性は男性に比べて、ホルモン分泌のリズムが複雑です。男性は思春期に性ホルモンの分泌が高まると、初老期まで比較的に安定します。それに対して女性は、初潮をはじめとして、思春期、妊娠・出産、更年期と、一生の間ホルモン分泌のリズムが変化し続けます。
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  • 思春期では10歳頃から性ホルモンの分泌が増え、初潮を迎えます。更年期(閉経の前後およそ5年、40代後半〜50代)では卵巣機能の低下によりホルモンの分泌が減少し、閉経を迎えます。この頃の自律神経の乱れを「更年期障害」と呼びます。
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  • 女性【自律神経失調症鍼灸ナビ】 自律神経の中枢は脳の視床下部にあります。視床下部には自律神経のほか、食欲や体温、水分代謝を調節する中枢などがあります。視床下部の近くにある脳下垂体は、さまざまなホルモンを分泌していて、視床下部はこの脳下垂体をコントロールしています。このように視床下部とホルモンは密接な関係にあるため、ホルモン分泌リズムの変化を視床下部が受けることで、自律神経のバランスを崩しやすいのです。

    ■更年期障害

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  • 女性ホルモンには、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の二種類があります。女性ホルモンは視床下部の指令で脳下垂体が性腺刺激ホルモンを分泌することにより、卵巣から分泌されます。しかし、年齢を重ねて機能が衰えた卵巣は、視床下部から指令を受けても十分に女性ホルモンを分泌することができません。すると、視床下部はさらに女性ホルモンを分泌させるように指令を出します。この二つの間の食い違いがホルモンバランスの乱れを生じさせ、視床下部に影響を及ぼし、自律神経の働きを乱れさせます。
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  • 現れる主な症状として、全身の疲れ、憂うつな気分やほてり、発汗などが挙げられます。

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